★森下慎一郎准教授(理学療法学科、神経生理・運動生理Lab運動生理班、運動機能医科学研究所)らの研究論文が国際誌に掲載されました!
研究内容の概要:
造血幹細胞移植(骨髄移植,末梢血幹細胞移植,臍帯血移植)とはリンパ腫や白血病患者さんに対して、大量の化学療法や放射線治療を行った後、自家もしくは他者(同種)の正常な造血幹細胞を移植する治療法です。国内及び海外でもこの治療法はさかんに行われています。しかしながら、同時に副作用も大きい治療法です。治療後は筋力や持久力そして患者さんの健康度(健康関連QOL)が低下すると言われています。
われわれは患者さんの筋力や健康度と活動量が関連しているのではないかと考え本研究に至りました。
本研究成果は、Eur J Cancer Care (Engl)誌に掲載されました。
研究者からのコメント:
本研究結果より、造血幹細胞移植患者さんにとって活動量が非常に重要な役割を占めることがわかりました。
本研究成果のポイント:
- 造血幹細胞移植患者さんは移植後活動量が減少します。
- この活動量減少と筋力、持久力の低下は関連します。
- さらにこの活動量減少と患者さんの健康度は関連します
- 造血幹細胞移植患者さんに活動量の増大が重要であると考えられます。
原著論文情報:
Morishita S, Kaida K, Yamauchi S, Wakasugi T, Ikegame K, Ogawa H, & Domen K. "Relationship of physical activity with physical function and health-related quality of life in patients having undergone allogeneic haematopoietic stem-cell transplantation.", Eur J Cancer Care (Engl). 2017 Feb 21. doi: 10.1111/ecc.12669. [Epub ahead of print]